産後ケア対談 第4回 澤穂希さん×松峯センター長

東峯サライの産後ケアを澤穂希さんに体験していただきました!
元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のエースとして知られる澤穂希さん。
今年1月に第一子となる女の子を出産された澤さんに、東峯サライの宿泊型産後ケアを体験していただきました。
「少しずつ育児に慣れてきて、毎日が楽しい!」と、すっかりママの表情になられた澤さんに、前回に続いて、産後のエピソードをお聞きします。
周囲のサポートに素直に甘えて、産後の育児を楽しんでいます。/h3>
松峯 産後ケアセンターはママたちを見守る“ゆりかごのような場所”でありたいと思っているの。
困ったときには周囲のサポートに頼るのが一番ですよ。
「何でも自分で」と抱え込むと、どんどん深みにはまってしまうことがありますからね。
澤 そうですよね。1人で頑張り続けるのは無理なので、わからないことは、そのつど教わればいいかなって。甘えさせてもらいました。
松峯 そうそう。周囲にサポートを求めるのは“孤独な育児”を予防することにつながるし、とても大事なことです。
ところで、アスリートは強いメンタルの持ち主が多いと思いますが、澤さんはもともと「甘える」ことができるタイプだった?
澤 いやあ、本来は甘えるのが上手なほうではなくて…。
やはり現役時代は「自分が強くいなくては」「チームメイトが不安にならないように、ちゃんとしなきゃ」と自分を奮い立たせていたというか、「周囲に弱いところを見せられない」って思っていました。
出産直後もそういう思考を少し引きずっていて、「何でも聞いてね」と助産師さんから声をかけてもらっても、とっさに「大丈夫です」なんて言ってしまって。
松峯 でも、「1人で抱え込まずに、周囲の手を借りてもいいんだ」と、気持ちを切り替えることができたのね。
澤 はい。以前は「強くあらねば」と思っていたけど、産後の育児をする自分は、“サッカー選手じゃない自分”だから、知らないことも多いし、周囲の人に教わりながら少しずつ慣れていかないと、やっていけないなって(笑)。
それに、「人の厚意に甘えることは弱いわけではない」と思えるようになったんです。
素直な気持ちで周囲のサポートに甘えるようにしたら、ゆったりとリラックスして育児を楽しめるようになりました。
松峯 そうした柔軟な心の持ち方が、産後の夫婦の関わりにも、きっとよい影響をもたらしているはずよ。
次回につづく