産後ケア対談 第3回 澤穂希さん×松峯センター長

東峯サライの産後ケアを澤穂希さんに体験していただきました!
元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のエースとして知られる澤穂希さん。
今年1月に第一子となる女の子を出産された澤さんに、東峯サライの宿泊型産後ケアを体験していただきました。
今回は「少しずつ育児に慣れてきました」と笑顔で語る澤さんに、産後のエピソードをお聞きします。
産後ケアを通じて、「自分1人で抱え込まないことが大事」と気づいた
松峯 「授乳に慣れるまでは不安になったこともある」(第2回目でのエピソード)とおっしゃっていたけど、澤さんはマタニティ・ブルーになったりしませんでしたか?
澤 自分ではまったく意識していませんでしたけど、どうかな。
マタニティ・ブルーって、どんな感じですか?
松峯 症状には個人差もあるけれど、わけもなく涙が出たり、不安になって気持ちが落ち込むなど、産後のママたちの多くが経験する症状です。
産後は、母体のホルモンバランスが急激に変化するでしょ。その影響で一時的に気持ちがブルーになることがあるんです。
澤 落ち込むようなことはなかったですね。
お産入院中も、東峯サライでお世話になっているときも、心配事やわからないことは、そのつど助産師さんに聞いて解決するようにしていたので。
1人ぼっちで呆然としたり、不安になって泣いたりすることなく過ごせました。
松峯 なるほど。自分1人で抱え込まず、スタッフとコミュニケーションをとることで不安を解消したわけね。
澤 はい。「こういうときは、どうしたらいいですか?」「私はこう思うんですけど、どうですか?」って質問して、答えをもらうたびに安心していた感じです。
たとえば、「哺乳びんのミルクをあげたら、哺乳瓶の乳首に慣れて、私のおっぱいが嫌いになったりしないかな?」とか、すごく気がかりになったときも、助産師さんに不安な気持ちを聞いてもらって、「心配いらないよ」と言ってもらえただけでホッとしたり。
少しずつ授乳に慣れてきて、「そうそう、それでいいのよ」なんて、ほめてもらえたときは嬉しくて。「そうか、これでいいんだ!」って自信にもつながりました。
おかげで、少しずつ母親になれた気がします。
次回につづく