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産後ケアレポート(9)

出産を控えた女性の体には、様々な変化が起こります。体を中心で支えている骨盤もその一つ。
ただ骨盤は妊娠、出産に関わらず、日々閉じたり開いたりしているそうです。しかし、出産の際に骨盤は今まで以上に大きく広がります。赤ちゃんが通るのですから、当たり前ですよね。その時の為に妊娠中から徐々に開いていくそうです。
そして出産を終えると骨盤も少しずつ元の位置に戻ろうとします。ただ妊娠前からの骨盤の歪み等があると、広がったまま正常な位置に戻らないこともあるそうです。
著者も三度の出産を経験しましたが、妊娠中には酷い腰痛と恥骨の痛みに悩まされ、医師に相談すると、上記の様な説明を受け湿布を処方された記憶があります。正直、湿布ではその場しのぎでしかないのですが、痛みと付き合っていくしかありませんでした。

骨盤が元の位置に戻らないと、たくさんの弊害が生まれます。
骨盤が歪むと体も歪んでしまうので、姿勢が悪くなり腰痛、肩こり、頭痛等に悩まされる可能性があります。
著者の周りにも尿漏れに悩む人もいましたし、著者自身も産後は腰痛がさらに悪化し苦しめられましたし、履いているスカートがウエストを一周回る等と不便な生活を強いられました。

本やインターネットでは、やはり骨盤を意識した生活をするように書かれています。
しかし産後の生活は想像以上に大変で、慣れない育児と寝不足でクタクタな日々に、正直自分の骨盤に構っている余裕はありません。
一日10回~20回する授乳や、ついつい同じ腕で抱っこしてしまう癖。どれをとっても骨盤の歪みそうな条件ばかりですね。

お助けアイテムとして産後使用する骨盤ベルトやガードルがあります。
産後2か月頃~産後半年までに使用すると効果的だそうで、姿勢を意識しつつ矯正ベルト等で固定してあげれば、上手に元の位置に戻ってくれるのだとか。
著者が出産した産院でも産後すぐに、助産師さんから力強く骨盤ベルトを巻かれ、「苦しいよね。でも広がりっぱなしも嫌でしょ?」って厳しいような優しいようなことを言われました。
骨盤ベルトもガードルタイプも両方使用しましたが、骨盤ベルトはしっかり固定するにはとても役立ちましたし、ガードルタイプは装着が楽という利便性が魅力的でした。
しかし著者の使用した物で言いますと、骨盤ベルトは立ったり座ったりの動作が辛くトイレの際には面倒に感じ、ガードルタイプは固定力に欠けている印象でした。

そして人間はどうしても一人になると、ついついズルをしてしまうもので、苦しいやら面倒やら、そのうち使用しなくなる方もたくさんいると思います。
もちろん著者もその一人なのですが、毎回出産後は装着しようと決心するのです。年々進化した商品が発売されるので、ついつい意気込んでより良い物を購入したこともあるのですが、結局一度も自分が満足いくまで使用し続けることができませんでした。
よって、骨盤の歪みが背骨の歪み、肩こり等と様々な弊害を生んでしまい、今とても後悔しています。

どうしても産後、ママ達はひきこもりになりがちで、自分を見る余裕がなくなってしまうのが現状です。
ただ体型の変化はその時だけではなく、生涯付き合っていかなくてはならないものです。
母乳に関しては近年、母乳外来や産後の検診で熱心に指導されますが、母体は子宮の戻り具合を診るだけで骨盤に関しては特に説明等ないのが現状です。

著者の想像ではありますが、もし産院に整体の先生等を招き、定期的に施術を受けられる産後サービスがあるのであれば、迷わずそちらの産院を選んで出産すると思います。
実際、産後に整体に通いたくても乳児を預けて定期的に通うことは理解されにくい世の中です。
入院中のリッチな食事もエステも魅力的ですが、そのようなサービスを受けられる産院があれば、乳児を連れて定期的に通うことも可能ですし、そこでママ達の交流が深まれば孤立した育児も防げるのではないかと著者は考えるのです。

参考サイト
http://192abc.com/15176(こそだてハック)
http://wakaru-kotsuban-diet.jp/e01ninshin.html(よくわかる骨盤ダイエット)


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