産後ケアレポート(3)
産後の肥立ちを良くするため、少し前から注目を浴びているのが「産後ケア施設」。
肥立ちが良いと、それだけで赤ちゃんのお世話はもちろんのこと、母乳などにも良い影響があります。
では産後ケア施設ってどんな施設なのでしょうか。
簡単に紹介していきますね。
【産後の肥立ちを良くするには?】
産後1ヶ月~2ヶ月を産褥期と呼び、この時期を順調に過ごすことができると「産後の肥立ちが良い」と言われます。
産後の肥立ちが良いと、赤ちゃんのお世話にも余裕ができ、ストレスを感じにくくなるというメリットがあります。
そのため、産後の肥立ちを良くすることは、とても良いことなのです。
それではどのようにすれば産後の肥立ちが良くなるのでしょうか。
まずは以下のことに注意してあげると良いでしょう。
・家事はしない
・赤ちゃんのお世話だけを考える
・できるだけ寝る
・バランスのとれた食事を食べる
・リラックスする
しかし最近では核家族化が進んでいるため、「無事出産を終え、病院や助産院などから帰宅しても、家に自分を手伝ってくれる人が誰もいない!」という方も多くいます。
もちろん旦那さんやお母さんがしっかりと手伝ってくれることもありますが、それでもまだ不十分なこともありますよね。
そこでそんな産後ママに最強の味方となってくれるのが、産後ケア施設。
では産後ケア施設ではどんなことができるのでしょうか。
【とにかくリラックス!&赤ちゃんのお世話】
産後ケア施設は、リラックスして産後を過ごすことを目的としています。
そして赤ちゃんのお世話だけを考え、心の底から赤ちゃんと向き合います。
なぜ赤ちゃんが泣いているのか。
赤ちゃんがしっかり育っているのか。
どうしたら母乳の出が良くなるのか。
赤ちゃんが寝ないのはどうしてなのか。
このままのお世話の仕方で、赤ちゃんがしっかり育つのか…
赤ちゃんとの最初の1ヶ月は、そんな疑問で頭がいっぱいになってしまって、苦労の連続です。
しかし産後ケア施設でリラックスしながら、赤ちゃんとしっかり向き合うことで、このような疑問がするすると解けていきます。
ストレスのない産後というのは、それだけ大事なのです。
そしてストレスのない状態で赤ちゃんと向き合うと、赤ちゃんの言っていること、して欲しいことがなんとなくわかるのです。
これは人によって感じ方が違うかもしれませんが、私はストレスのない時ほど、赤ちゃんの欲していることがわかるなぁと感じました。
【リラックスってどんな風に?】
リラックス方法は人によって違いますが、産後だからこそ、大きなリラックス効果があるものがあります。
それは寝ている赤ちゃんと一緒に寝ること。
これって家にいる時には、案外できません。
いくら誰かが手伝っていてくれたとしても、自分で家事をしないといけない時があります。
そういう場合、赤ちゃんが寝ている時間が家事の時間。
しかしそれでは、リラックスできませんよね。
そうでなくても産後は睡眠が足りていないのですから、やっぱり赤ちゃんが寝ている時は一緒に寝たいものです。
そこで産後ケア施設なのです。
産後ケア施設では、バランスのとれた食事が出されますし、その他の家事もする必要はありません。
とにかく赤ちゃんのお世話だけ考えていれば良いのです。
そして施設によってはアロママッサージを行ってくれたり、母乳ケアをしてくれたりします。
助産師さんが常駐していて、赤ちゃんのお世話に関すること、お母さんの産後の身体に関することなどをすぐに質問できる施設もありますね。
このようにリラックスをメインにしつつ、赤ちゃんのお世話に向き合うことができるのが産後ケア施設というわけなのです。
【産後ケアがいかに重要か】
産後はマタニティブルーという言葉があるように、ネガティブになりがちな時期です。
しかもそれが悪化すると、産後鬱という病気にもなってしまうことがあります。
お母さんがこのような状態ですと、赤ちゃんも不安になってしまいます。
赤ちゃんはお母さんのマイナスの感情を感じ取ることができ、その感情が赤ちゃんに移ります。
すると「なんとなく不安!助けて!」と泣くのです。
それが繰り返されると、お母さんも辛いですし、赤ちゃんも辛いですね。
だからこそいかに産後を楽に過ごし、マイナスな感情をなくすかというのは大切なのです。
産後ケア施設では、お母さんのことを否定することはありません。
お母さんのことを肯定し、しっかり受け止めてくれるのです。
これだけでもお母さんがマイナス感情を感じることが少なくなり、結果的に赤ちゃんも安心して成長することができます。
このように赤ちゃんの情緒的な部分でも、産後ケアは大事ということなのですね。