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産後ケア対談 第10回 澤穂希さん×松峯センター長

澤穂希さんと産後ケア・東峯サライ

元サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)のエースとして知られ、昨年、第一子となる女の子を出産された澤穂希さん。
「現役引退後は子どもを産み育てたい」と願って、20代の頃から自分の体のリズムを知るなど準備をしてきた澤さんに、30代後半で妊娠・出産するための心構えについてお聞きしました。
現役当時の澤さんは、将来の妊娠に備えてどんなことに気をつけていたのでしょうか!?

現役時代、ハードなトレーニングを積んでいたので、ケガを予防するために生理周期を把握。

そして、自分の体のリズムを知ることが、引退してすぐのスムーズな妊娠につながりました。

松峯 澤さんは、「いずれは子どもを産みたいと思って、現役時代から準備していた」と、おっしゃっていたわね。

はい。そうなんです。多くの人が「澤さんは現役のまま結婚して、引退してすぐに赤ちゃんができて、すごいね」って、言ってくださったけど、いろいろ準備してきたからこそ授かることができたんですよ。

婦人科検診は毎年欠かさずに受けていましたし、低用量ピルを服用して月経をコントロールするなど、婦人科のスポーツドクターに相談しながら体づくりをしてきました。

松峯 低用量ピルは避妊薬として知られていますが、副効用として排卵を止めて卵巣を休ませ、生理周期を整える働きがありますからね。澤さんは自分の体のリズムをしっかり把握していたのね。

はい。スポーツドクターやトレーナーによれば、排卵日の頃にケガをするケースが多いそうなんです。

女性ホルモンの影響で靭帯を傷めやすいらしく、「ケガを予防するためにも、自分の生理がいつ来るのか、基礎体温をとって体のリズムを把握しておかなくては」と思ったのがきっかけです。

人によってはパフォーマンスに影響するケースもあるし、ユニフォームにしみたりしないかと気になりますしね。そういうのもあって、試合に備えて生理をコントロールする必要もあったんです。

松峯 20代の頃からスポーツドクターに相談しながら、将来の妊娠・出産も視野に入れていたとはプロ意識、素晴らしいですね。

「いつか引退したら、結婚して子どもを産みたい」という思いがあって、「とにかく自分の体のことを知っておかなくては」って。

基礎体温表をつけていると、いつ生理が来て、いつ排卵するのか、ちゃんと排卵しているのか、すべてがわかりますから。

なかには生理が止まってしまったチームメイトもいたんですよ。

松峯 激しいトレーニングをしていると体脂肪が激減して、女性ホルモンのエストロジェンの分泌が止まり、スポーツ性の無月経になることがあるのよね。

生理は来るけど、排卵していないという場合もありますからね。

そうなんです。私が今回、現役引退後にスムーズに妊娠できたのは、10年前から準備をしてきたからだと思っていて。

もしも基礎体温をつけたり、婦人科で定期的なチェックを受けていなかったら、妊娠できたかどうかわからないと思うんですよね。

松峯 確かに。産みどきを先延ばしにしているキャリア女性にも、そのあたりのことをぜひ知ってほしいですね。

本来は思春期教育の一環として、10代のときから「自分の体のリズムを知る」ということを啓蒙できたらいいんですけど。

日本はそういうのが遅れていますよね。私は20代から婦人科を受診するようになりましたが、「婦人科を受診するのは恥ずかしい」というイメージを持つ人が少なくないように思います。

「内診台で受ける診察なんて、一瞬だよ。その一瞬の診察をためらって生理不順を放置したら、あとで悔やむことになるよ」って思うんですが……。

松峯 そうね。自分の体のサイクルを知り、心配なことがあったときには放置しないことが大事です。

サッカーの試合でいいプレイをするには、日頃のトレーニングや準備が必要ですけど、妊娠・出産も同じだなと思うんです。

「結婚したら、子どもは自然にできるもの」と思ってしまいがちですが、30代後半で産むとなったら、やはり準備が必要。

これは、私の実体験からそう思います。普段から基礎体温をつけて、1年に一度は婦人科検診に行ってほしいと、多くの人に伝えたいです。

 

次回につづく


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