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産後ケアレポート(8)

ママを助けて!産後ケアの大切さと必要性とは?

期待と不安に満ちた妊娠生活、希望と喜びにわいた出産。
ようやく赤ちゃんとの新しい生活が始まります。

たくさんの育児書を読んで学び、育児用品をしっかりと揃えて
準備万端といったところでしょうか。

やっと出会えた愛しい我が子との生活。
ですが、始まってみれば不安と悩みの連続。
子育ても育児書通りにいくことばかりではありません。

そんな、今にも心が折れそうなあなたを支えてくれる人はいますか?

産後の母親の状況を理解していますか?

産後の母親はたくさんの悩みを抱えています。

・ちゃんと育てていけるのか不安
・赤ちゃんと2人きりで孤独を感じる
・子育てについて相談できる人がいない
・母乳が思うように出ない
・自由な時間がない
・夫が協力的ではない
・1人でいることがとにかく不安
・夜泣きで睡眠不足
・体型の急激な変化、心の不安で気持ちが整理できない

生活リズムは赤ちゃん優先になっていき、自分のペースで出来ることはほとんどなくなっていきます。

赤ちゃんのお世話にてんてこ舞いになりながらも、睡眠は細切れ、ゆっくりと食事をとることさえできずに、自分のことは全てが後回しになります。

急激な環境の変化に戸惑いながら、精神的な不安は増えていくばかり。

子育てこそ大変なエネルギーが必要なものはありません。

だからこそ、自分1人で抱え込まず、誰かの手を借りることが必要なのです。

ですが、最近では核家族で子育てするのが当たり前の環境になりました。
親にも頼むことができず、地域との関係も希薄になり、身近に相談できる相手もいない。退院後は旦那さんと2人で赤ちゃんのお世話をしていくという人も少なくありません。

助けてもらいたい時に、助けてもらえる相手がいない。これが現状なのです。

想像していたものとは違う子育ての日々。何もかもが上手くいかず、焦る思いがさらに気持ちを落ち込ませ、心が押しつぶされそうになった母親は、ついには愛しい我が子さえ負担に感じてしまうのです。

これが産後うつや児童虐待の要因に挙げられます。

今、産後ケアが必要な時です!

そんな母親の悲痛な叫びに応えてくれるのが、産後ケアというものです。

産後ケアとは妊娠中から出産後まで子育てをする母親たちを自治体や助産院、
病院、出産を支える専門職の人々が共に手を携えていろいろな面から母親をサポートしていくことです。

産後ケアには育児のサポート、母親の体と心のケア、赤ちゃんのケア、子育て環境の支援などが必要であるとされています。

そんな産後ケアを理想の形にしたものが産後ケアセンターです。

産後ケアセンターとは、周りからの援助を受けにくく、初めての育児に不安や孤独を感じ、体調や心身の不安がある方の育児支援を行う施設です。

宿泊プランや日帰りプランなど個人にあった利用方法が選べます。

サービス内容は育児のサポート、母親の心と体のサポート、赤ちゃんの健康チェックなど、
希望や体調に合わせて個別のケアを受けることが可能です。

専門のスタッフが24時間体制で母子のケアをし、産後の母親の休養と体力回復を1番に考えます。母親の負担を極力軽減することで、赤ちゃんのことだけを考えて子育てをすることができます。

さらに、最近では産後ドゥーラといって出産前後の女性を支援する職業が広まっています。
専門のスタッフが家事の代行や赤ちゃんのお世話をしてくれるといった内容です。

こういったサポートに身を預けることも大切です。

産後の肥立ちという言葉があるように、本来ならば、産後は母親の体が妊娠前の状態に回復するまでの大切な時期です。そんな時に無理ばかりしていては楽しんで子育てをすることなどできません。

産後の心身ともに不安定な時期に自分と赤ちゃんを丸ごと受け入れて「無理しないで、ゆっくりと母親になる準備をしましょう」と言ってくれるのが産後ケアの在り方です。

ただ、産後ケアセンター自体あまり知られておらず、産後ケアを満足に受けられるところはまだまだ多くはありません。

私の地域にも産後ケアセンターはありません。日本各地にたくさん、このような取り組みやシステムができれば、多くの女性が産む喜び、育てる楽しみを実感できるのではないでしょうか。

ただ、問題点もあります。

全国初の滞在型宿泊施設である武蔵野大学付属 産後ケアセンターを例に挙げてみます。

利用料金は1泊2日で65,800円です。

サービス内容は産後の母親の助けになることは間違いありませんが、決して安い料金ではありません。

出産は何かと出費がかさみます。さらに産後ケアセンターを利用するとなると
経済的な余裕がなければ、誰もが利用できるものではありません。

また、利用は出産後4カ月未満となっていますが、制限も設けてほしくないと思います。
子育てには終わりがありませんし、子供がどれだけ成長しても母親たちの悩みは尽きることはありません。長い目で見て困った時にこそ相談したい、利用したいと思える母親たちの駆け込み寺となってもらいたいです。

現状では産後ケアセンターの利用には多くの人が雲の上の存在だと感じるかもしれません。

母は強し、ですが母も1人の人間です。たった10ヶ月で母親になることは難しいのです。
母親として育児に自信をつけていくためにも、産後ケアがもっと身近に感じられるようになって欲しいと思います。


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